名古屋駅前の弁護士・片山木歩BLOG

名古屋駅の弁護士片山木歩(愛知県弁護士会所属)のブログ。東大法学部卒・元NHK記者の弁護士が、日常について気の向くままに書いてます。 名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所。

宿題そして・・・

こんばんは。


土日は宿題がたくさんあったので、
両日ともほとんど仕事で終わってしまいました(苦笑)。


自宅の仕事スペースは、
受験生時代にも使っていた場所です。


この場所で毎日朝から夜まで勉強を続けていたので、
仕事をしてもはかどります。





最近、元フジテレビのアナウンサーの方が
弁護士になられたとのことで、
本を出されたりして話題になっていますね。


私は、アナウンサーみたいな花形ではなく、地味な記者でしたし、
フジテレビのような華やかな局ではなく、地味なNHKでしたし、
私は新司法試験ではなく旧司法試験でしたが。


仕事を辞めて退路を断って司法試験を受けるという経験は
共通しています。





社会人を辞めて試験を受けるというのは
想像以上に大変な事だったと振り返っても思います。


試験に落ちればただの無職。


私自身も
それまでの肩書との比較という
考えても意味の無いことが頭をかすめたりもしました。


途中で心が折れてしまいそうになったこともありました。


それでも、
合格率のとても低かった旧司法試験に合格するために
仕事を辞めるというある意味での博打を打った
自分自身にけじめをつけるために
最後までやり通した感じでした。



それなりの年数やってきた仕事を
辞めて司法試験に挑戦するというのは、
特に精神的にとてもきついことです。


繰り返しますが、
試験に落ちればただの無職。


それまでの経歴が立派であればあるほど
コントラストははっきりと浮き上がります。


フジの元アナウンサーの方も
そうした辛さについて著書などで書かれていますよね。


著書の内容について
ブログなどで批判している弁護士もいるようですが。


学生時代から司法試験の勉強だけをして弁護士になった方々には
絶対にわからない辛さがそこにはあるのです。


そして、
勉強だけをして弁護士になった方々とは違う「弁護士観」を
社会人経験を経た弁護士は持っているのです。


いつまでもギルド的な村社会のように
旧態依然とした体質が正しいわけではありません。


弁護士というものも時代に合わせて当然変わっていかなくてはならないはずです。


そんな古い価値観に凝り固まった弁護士業界では
この元アナウンサーの考え方は批判されていても、
同じ経験をした人間としては、
共感する部分が多々ありました。







でも、
この元アナウンサーの方は、
弁護士になって間もないのに仕事が楽しくて仕方ないとのことみたいですが、
私の場合は
弁護士になってからしばらくは
その選択が正しかったのかどうか
確信が持てない状態が続いていました。


「こんなことをやるために記者辞めたのか」と。



その後独立してからは
自分の「ものさし」で全て動けるようになったので、
本当に弁護士になって良かったと
ようやく思えるようになりましたね。



辛さを乗り越えたからバラ色の人生が待っているなんて
おとぎ話の世界です。



実際は自分で動き、自分の力で未来は切り開かなくてはいけないものですし、
それは司法試験だけで終わるわけではありません。











来週もそんなことを考える余裕がないほど
忙しいかもしれませんが、
頑張っていきたいと思います。




そんな感じです。



ではまたです。

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