サカナクション完全復活アリーナツアー「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」のツアーファイナル、横浜2daysに行ってきました!
2年間の休養期間を経て完全復活したサカナクション、4月の幕張公演からあっという間のツアーファイナルでした。
幕張2daysの時のブログでも書きましたが、今回のサカナクションのツアーは、2年の休養期間を経ての完全復活ツアー。
「もう二度とサカナクションを見ることができなくなるのでは」。
そんな不安からの復活だけに、ファンの思いもとても熱いツアーでした。
ツアー初日までのドキュメンタリーをABEMAさんがYouTubeで紹介しているので、ぜひご覧ください。
ツアーファイナルの会場は、横浜みなとみらいの「ぴあアリーナMM」。2020年の光ツアー、今回と同じくspeaker+での公演が予定されていましたが、コロナ禍で中止となってしまった会場です。
やっぱりツアーファイナル。お客さんの熱気が開始前から物凄い!
ここからはツアーも終わったことなので、セトリなどネタバレありで、ツアーファイナルも含めて、私が行った公演全体での感想書いていきます!
特にドキドキしたのが、やっぱり幕張初日。
復活1曲目。どの曲なんだろうと、会場に来ていたファンは色んな予想をしていたと思います。
間もなく開演を知らせるアナウンスにも大歓声が起こる熱狂に包まれた会場。
暗転してスクリーンに映されたのは雷の光。流れる雨音と雷鳴。
「あ、あの曲だ!」。
ファンが気づいて、流れ始めた「Ame(B)」!
ここからの映像が格好良かった!本当に格好良かった!
「復活」「REBOOT」「帰ってきたサカナクション」「RETURN」「COME BACK」「NEW SAKANACTION」。
幕が開くと体を揺らす一郎さんとメンバーの姿!
サカナクションが5人でステージに立っている!
しかも「Ame(B)」!
一郎さんがステージの前に出てくると一段と歓声が大きくなります!
幕張の時はもう涙が止まりませんでした!
サカナクション公式YouTubeチャンネルで、この1曲目「Ame(B)」のツアーファイナルでの模様が無料公開されていますので、ぜひご覧ください!
このオープニングからの「Ame(B)」は、どの会場でも本当に盛り上がりました!
特に、名古屋2日目は、開場からの入場時間中にゲリラ豪雨。
それまで普通に晴れていたのに、自然の演出かのようなその流れが、「雨バンド」サカナクションを象徴していました。
熱狂に包まれた1曲目に続いて、2曲目は「陽炎」!
イントロの切替えのところで、銀テが飛び、桜吹雪が会場を舞います。
この桜吹雪の量がとにかく凄かった!最前ブロックの前方だと、花吹雪が強烈なエアーで噴き出す音が凄かった!完全復活を告げるとても素敵な演出でしたよね。
スタンド席から見た時には、「陽炎」で会場が一体となってワイパーをしている様子は感動的な絶景でした!
そして3曲目が、「アイデンティティ」。イントロからクラップしまくりで、一郎さんお決まりの「みんなアイデンティティ歌える?それじゃあ歌ってもらいましょう!」からの大合唱!「本当にサカナクションが戻ってきた!」という事実を、お客さんも大声で歌うことで実感できた瞬間が、3曲目の「アイデンティティ」でした。
で、サカナクション鉄板のつなぎ、「アイデンティティ」のアウトロからの4曲目は、「ルーキー」。
もうこのブログでも何度も書いていますが、この「ルーキー」がリリースされたのは、私が事務所を立ち上げた前の月。
色んな思いを抱いて、たった一人で事務所を立ち上げるという本当に辛い時期を支えてくれたのが、この「ルーキー」という曲でした。毎日毎日、何度も何度も、「ルーキー」を聴いて、サカナクションに支えてもらいました。この曲が無いと今の私はいないという私にとってとても大切な曲が「ルーキー」です。
こうやって曲ごとにお客さん一人一人の物語があるんですよね。
幕張では、緑のレーザービームが会場を包んだ瞬間から、涙が止まりませんでした。
ルーキーの大サビでめちゃくちゃ飛び跳ねて曲が終わります。
ツアー初日の幕張の時のことをよく覚えているのですが、すでに汗だくになった状態で水分補給をしようとすると、流れてくるのが、5曲目「Aoi」!全然休めません!さすが完全復活!水分補給は後回しで、全力でノリまくりです!
この「Aoi」、私はサカナクションの中でもとても好きな曲の一つです。曲がリリースされた頃は、毎日本当に本当に忙しい頃だったので、毎日何度も聴いて無理やりテンションを上げていたのが良い思い出です。
「Aoi」は最近のツアーではあまりやっていなかったので、今回のツアーのセトリに入って、めちゃくちゃ嬉しかった!曲の終盤のドラムがとても好きで、名古屋や広島では最前ブロックの最前列近くから、ドラムの江島さん、愛称「エジー」の演奏を、表情も含めて間近に見ることができて本当に幸せでした。
6曲目は「プラトー」。今回のツアーの協賛企業、参天製薬さんで一郎さんが出演しているCM曲!こういう「真っ直ぐなロック曲」大好きです!この曲の演出が前回のアダプトツアーの時の感じで、とても懐かしく感じました。たった2年半くらい前のことなのに、ずいぶん昔のことのよう。
7曲目は「ユリイカ」。ミュージックで紅白に出た直後にリリースされた曲で、私も大好きな曲の一つです。サカナクションの有名曲は知っているっていう人に、次に勧めたい曲。もう歌詞の世界観が好きすぎて、たまりません。
8曲目、「陽炎」。シングル曲ではありませんが、ライブではセトリに入ることが非常に多い名曲です。この曲ではやっぱりギター岩寺さん、愛称「もっち」のギターソロです。赤色の照明の中で演奏するもっち、ステージに映し出せれるもっちの影、演出が世界観バリバリで引き込まれました!
9曲目、「ナイロンの糸」。アルバム「834.194」収録の曲で、カロリーメイトのCMにも使われました。この曲の一郎さんの歌声、特に大サビの部分の歌声が、ツアーの回数を重ねるごとに、どんどん力強くなっていって、とても素敵でした。
また、照明の演出も素晴らしかったです。特に、大阪でスタンドから見た時に感じた、ステージから真っ直ぐに伸びる光の演出の素晴らしさ。スタンドからではないと全貌が見えないその演出に鳥肌が立ちました!
10曲目は、「ネプトゥーヌス」。この曲を聴くと、コロナ禍の中で開催された一郎さんの「NF OFFLINE」を思い出します。当時は、マスク着用は当然のこと、声出し禁止のコロナ禍真っ只中。ツアー初日のZepp Nagoyaで、最前列に大人しく着席して見た一郎さんが「ネプトゥーヌス」を歌う姿は、私のコロナ禍の印象的な風景の一つです。
その「ネプトゥーヌス」を今回のツアーでもやってくれました。でも大丈夫です。今回のツアーはサカナクションメンバー5人がそろってます。大サビでメンバーもコーラスで参加して、サカナクションとして歌うその姿は本当に感動的。もはや神々しくもある風景でした。
11曲目は、初日と2日目で入れ替わる楽曲。初日は「さよならはエモーション」、2日目は「ボイル」。どちらもファンにはとても人気のある曲です。
「さよならはエモーション」は最近のツアーではあまりやっていなかったので、本当に嬉しかった!幕張初日にイントロが流れてきた時、会場もめちゃくちゃ湧いてました!大サビの盛り上がりはハンパなかったです!
「ボイル」も名曲!光ツアー、光ONLINEでの素晴らしい演出そのままに、とても良い感じでした!
12曲目、「ホーリーダンス」。アイデンティティのカップリング曲で、この曲もファンの間で人気の高い曲です。この曲もツアーでやるのは本当に久々。一郎さんが右手を突き上げる姿がめちゃくちゃ格好良かったです!
ここから、サカナクションならではの「DJタイム」に入ります!バンドスタイルからDJスタイルで横並びになったサカナクションのメンバーが登場すると、会場爆上がり!
13曲目の「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」から会場を盛り上げまくります!特に、ツアーファイナルのぴあアリでは、エジーがお客さんに「もっと来い!」って感じで煽ったり、キーボードの岡崎さん、愛称ザッキーが可愛らしく煽ったり、凄く良い感じの煽りが入ってきてました!ツアー中に煽りのレベルがどんどん上がっていったのが良かったですよね。
サカナクションのDJタイムでの、大きなアリーナ会場がまるでクラブになったようなその雰囲気、本当に大好きです。日頃のストレスがあればあるほど、めちゃくちゃ踊れます!ぜひ皆さんにも一度この感じを味わってほしいです!
DJスタイルのまま14曲目は、「ネイティブダンサー」。サカナクションの初期の名曲の一つです。この曲では、ベースの草刈さん、愛称あみちゃんのクラップ姿がとても美しかったのが印象的。サビのワイパーは本当に気持ち良かったです。お客さんもワイパーの切れがめちゃくちゃ良いんですよね。スタンド席から見た時のその景色は、本当に凄かったです。
そして15曲目がサカナクションの代表曲の一つ、「ミュージック」。幕張初日の時は、もうイントロから涙が止まりません!歌詞の素晴らしさはもちろん、サカナクションが5人でステージに戻ってきた、そして「ミュージック」を奏でてくれているというその事実の重さが、涙をどんどん誘います。大サビではもうあり得ないくらい跳び続けました!
16曲目、「ショック!」。2021年リリースのこの曲は、バラエティ番組のSEとかでもよく使われる曲。前回のアダプトアリーナツアーで盛り上がったショックダンス、ニョキニョキダンスも含めて、めちゃくちゃ踊りながら、サカナクションが帰ってきた幸せを感じてました!間奏での一郎さん!「音楽は~お前らの上に~平等に降り注ぐぅ~!」は、マジで最高すぎました!
「ショック」からの続きと言えば、17曲目の「モス」。お客さんの「マイノリティ」の声も、ツアーを重ねるごとに大きくなりました。名古屋2日目の時は、最前ブロックのもっち・エジーサイドで、めちゃくちゃ盛り上がっていたのがとても良い思い出です(一郎さんも、名古屋公演直後の配信で、「名古屋は2日目は男性客が多かった」とおっしゃっていましたが、たぶん最前ブロックの私も含めた男性がめちゃくちゃ騒いでいたからそういう印象を持たれたのだと思います)。
そして18曲目が「新宝島」。ツアー中、一郎さんが、「ライブに来たら新宝島の時にこうしてほしい」という配信を繰り返し、「新ラララ島」としても進化を遂げた1曲です。私は幕張初日の時からアウトロで歌っていたのですが、大阪で少し増え、名古屋の頃にはかなりの音量に、そして広島では大声になり、ぴあアリで完成された感じでしたね。
19曲目、本編ラストは「忘れられないの」。この流れは、アダプトツアーと同じで、サカナクションの定番の締めですよね。とても美しい感じで本編終了です。
メンバーのみなさんがステージから去ると、すぐにアンコールを促す手拍子。「もっとサカナクションをくれ!」。2年間待っていたファンの思いは、本編の2時間だけでは全然足りません!
会場が明るくなり、メンバー再登場。ツアーの中では、エジーがドラムセットの下から再登場することもあり、盛り上がっていました!
アンコール1曲目は、「夜の踊り子」。盛り上がり必至のキラーチューン!一郎さんの煽りが、ツアー最初の頃は、「男どもども、まだまだ踊れる?」的な性別分けだったのが、場所によってはスタンド、アリーナだったり、前方、後方だったり、広島ではカープファンだったり、色々楽しめました!踊り子では、名古屋や広島でも、ちゃんと踊り子さんが来てくれて本当に嬉しかったです(こういう演出は東京・大阪だけになりがちなので)。
アンコール1曲目終わった後のMC。各会場1日目は2年前のホールツアーのお詫びから始まっていました。その時のあみちゃん、ザッキーのお辞儀の仕方がとても美しかったですよね。
でも、全然詫びることなんてありません。Nスぺで一郎さんもおっしゃっていた通り、あの時ホールツアーを中止しなかったら、今こうやってサカナクション完全復活のツアーなど実現しなかった可能性もあるわけで。「止める勇気」というのは、実は「やる勇気」よりも、難しく、そして大切なものだったりします。
ツアーファイナルのぴあアリでは、「ここまで来た」という達成感あふれる表情でのMCで、こちらまで嬉しくなりました!
アンコール2曲目も、各会場、初日と2日で入れ替えです。初日は「三日月サンセット」、2日目は「白波トップウォーター」。どちらもファンには非常に人気のあるサカナクションデビュー当時の曲です。
今回のツアー、私的には、2日目の「白波トップウォーター」がめちゃくちゃ心にしみたんですよね。一郎さんの歌声がツアーを重ねるごとにどんどん力強くなっていくのがとてもよくわかり、曲の感じも相まって、毎回涙してました。
ラストのMC。ぴあアリでは、一郎さんが「ドームをやってみたい」と20周年に向けた思いを語り、会場を大いに沸かせていました。一般的には音が悪いと言われるドーム会場。そのドームに、「音の変態」と言われるチームサカナクションの超一流職人集団がどうやって挑むのか。その過程も含めて、めちゃくちゃ興味深いです!ぜひドキュメントで追ってください!
アンコール3曲目、ラストの曲は、「シャンディガフ」。一郎さんがメンバー5人全員でやりたかった曲とおっしゃっていた通りの素敵な曲。この曲で、お客さんの多くが涙したと思います。
以上、個人的な思い入れたっぷりで、今回のツアーの感想でした(まだまだ書き足りていない感じもしていますが)。
ツアーのセトリは公開されていますので、正確な情報はこちらからどうぞ!
#SAKANAQUARIUM2024turn
— サカナクション (@sakanaction) July 11, 2024
セットリストプレイリストを公開。
今夜18時からのアーカイブ配信までは
こちらでライブの高揚をリプレイしてください💿
【DAY1】https://t.co/grD3wOeN34
【DAY2】https://t.co/8muLD3pB3s
今回のサカナクション完全復活アリーナツアー「SAKANAQUARIUM 2024 “turn”」。
私は、幕張2days、大阪2days、名古屋2days、広島2days、横浜2daysと全部で10公演行きました。こんなことは今までありませんでした。でも、コロナ禍からそれに続く活動休止で、サカナクションへの渇望感が自分の中では止めることが出来ないほど大きかったんですよね。
「もしかしたら今日のライブが最後になるかもしれないという思いでライブをやっています」。一郎さんがツアー序盤のMCでもおっしゃっていましたが、それは見に行く側のお客さん側も同じです。
私ももう50歳。若い時には考えもしませんでしたが、ライブに行く、特に遠方のライブに遠征するなんて、いつまでできるかわかりません(コロナ禍みたいなことが起きれば、自分の年齢に関係なくまたライブができなくなるわけで)。自分自身も、良い意味で、「turn」しなくては!ということで、これだけ会場へ足を運びました。特に、広島では、とても小さい最前ブロックに入れたり、抽選に当たって一郎さんのサイン会に行くことができたりして、本当に良い思い出になりました!
今回のツアーで特に印象に残ったのは、サカナクションのメンバーが、「ライブをできる喜び」をステージ上で思いっきり出していた点です。それは、涙だったり、お客さんに向ける笑顔だったり、DJスタイルでの煽りだったり、MCだったり、いろんな形で出てきていました。
これまでは、フロントマンとしての一郎さんが、ライブ会場でも発信役を背負い込んでいましたが、他のメンバーが、前面に出てきてくれて、ファンとしても、とてもうれしいツアーとなりました。「僕たち、私たち、サカナクションでした。」というライブ締めの言葉が、これまで以上に素敵に、そして重さをもって感じる、完全復活のツアーでした。
そんな今回のツアー。ツアーファイナルのぴあアリ公演が、7月17日までの期間限定で有料配信されいます。
ティザー映像もめちゃくちゃ良い感じなので、ちょっと見ちゃってください!
現地に行った私も、アーカイブを見まくっていますが、本当に良いライブです。
活動休止という大変な時期を乗り越えてきたメンバーが出すエネルギーを感じられるライブです。見るとこちらまで元気になります。
最後の「シャンディガフ」まで見ていただきたい。本当に見ていただきたいです!
興味を持たれた方は、ぜひ配信チケットをご購入されてご覧ください!
サカナクションの完全復活ツアー、本当に本当に良かったです。ツアー完走、本当にありがとうございました!
これからサカナクションがどんな風に変わっていくのか、楽しみでたまりません!
そんな感じです。
ではまたです。