名古屋駅前の弁護士片山木歩BLOG

名古屋駅の弁護士片山木歩(愛知県弁護士会所属)のブログ。名古屋駅すぐの場所に法律事務所をかまえる 東大法学部卒・元NHK記者の弁護士が、日常について気の向くままに書いてます。 名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所。

「どうしてそんな怖い顔の写真を使っているのですか?」

こんばんは。


名古屋は連日猛暑日ですね。




さて、
タイトルの件ですが(笑)。


これは、
名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所のホームページ
「ごあいさつ」のページの私の顔写真についてです。


依頼者の方から、
タイトルみたいなことを言われることが
結構あるんです(苦笑)。





ホームページの王道からすれば、
少し斜めから柔らかい感じの表情の写真なんでしょうね。


でも、私はこだわってあの写真を使っているんです。





あの写真を撮影したのは、
独立直前の去年3月。


当時は色んなことに
はらわたが煮えくりかえっていたので、
あれでも柔和な表情をしたつもりなんですが(苦笑)。





当時の最大の怒りは、
弁護士業界の風潮についてでした。


「通算○○件の実績」などと
自分たちが処理した案件数だけを誇り、
1人1人の依頼者を軽視する風潮。


「自分たちの事務作業が増えるから」などという
とても信じられないような理由で
日弁連の定めたルールを平気で無視する風潮。


そんな弁護士業界の一部の風潮に
私は本気で怒りを感じていました。





「通算○○件の実績」などというような大量処理は、
弁護士のすべき仕事ではありません。


当然のことですが、
依頼者1人1人によって事情は異なります。


例えば、過払い金の分野で言えば、
他に債務が残っていない状態でご依頼される方もいれば、
他の会社に債務が残っている状態で完済した会社のみ依頼される方もいらっしゃいます。


他の会社に債務が残っている状態で過払い金の回収を依頼された方は、
当然のことながら戻ってきた過払い金で
別の会社の残っている債務を一刻も早く消し去りたいでしょう。


それなのに
「途中返金は原則しない」とか
「依頼者から要望があった場合のみ途中返金を例外的にする」などというルールを作ってしまうと、
この方が債務を支払える時期はどんどん遅くなってしまいます。


その間支払った「無駄な利息」を
こうした大量処理型の事務所は補てんするのでしょうか。
絶対にしないでしょうね。




このように
「通算○○件の実績」などという大量処理型事務所の仕事の進め方は、
自分たちにとっては事務作業が減るとても良いシステムなのでしょうが、
依頼者の利益には完全に反しています。





このような大量処理型の進め方は、
「弁護士の仕事」と言えるのでしょうか。


もっと言えば、「仕事」と言えるのでしょうか。


私には、「質の悪い金儲け」にしか思えません。


自分たちの仕事の効率性と通算の案件数を積み上げることだけを優先させ、
依頼者の利益を踏みにじる行為を平気で続ける弁護士達を
私は心の底から軽蔑してます。







「依頼者優先主義」というのは、
私が独立してからのモットーです。


でも、この「依頼者優先主義」。

依頼者の言いなりになることでも、
依頼者の小間使いになることでも、
依頼者の奴隷になることでもありません。


依頼者の方々はよくご存じだと思いますが、
時には、いや、しばしば、
私は依頼者に厳しいことを言います。


「何が一番依頼者にとって利益になるのか」という点を考えると、
時には、依頼者に厳しいことを言う必要もあるからです。


そうやって一人一人の依頼者の方と
しっかりと向き合って案件を進めることこそが
弁護士の仕事の本質だと思っているからです。







このように私は、
弁護士業界の一部に広がる大量処理型の風潮に
完全に喧嘩を売っています。
戦争だと思っていますし、
絶対に負けられない戦いだと思っています。


だからこそ、
怒りで燃えていた独立前の写真を
敢えてホームページに掲載し続けているのです。


それが自分の事務所の出発点だからです。
たまに自分でホームページの「怖い顔」(笑)を見ては、
その時の思いを思い出しています。





先日、移転先の事務所を見に来てくれた同期から、
「よく1年以上も怒りが持続するよね」的なことを言われましたが、
私にとっては「まだ1年」です。


「弁護士はどうあるべきか」という
自分の弁護士像にも直結する問題ですので、
そんな短期間で怒りが収まるわけはありません。


怒りが収まったらホームページの写真も
変えようかとは思っているんですけどね。



まだまだ徹底的に戦うつもりですから
変えるのは当分先になりそうです。




そんな感じで
実は小さいところにも
いちいちこだわりがあったりするんです。




面倒くさいですね(苦笑)






そんな感じです。


ではまたです。