おはようございます。
大みそかですね。
まだまだ日本の寒さに体が慣れません(苦笑)。
さて、
このブログでは毎月私が気に入った3曲を
超主観的に紹介してきましたが、
今回は「この曲を聴いたら2011年を思い出すだろうな」という
3曲をご紹介いたします。
▼サカナクション「ルーキー」
まずはこの曲です。
今年は自分一人で事務所を始めた年です。
経営者としてはいわば「ルーキー」の年。
3月31日に全身のストレスと汚れを落として
迎えた独立初日の4月1日。
事務所の入っているビルに足を踏み入れた時に
聴いていた曲がこの曲でした。
上司もいない、
同僚もいない、
もちろん部下もいないという
たった一人の「ルーキー」。
大きな大きな孤独感と戦いながら、
それでも本当の意味で応援してくれる人に感謝しながら過ごした
独立後最初の3か月くらいに
毎日のように聴いた曲です。
▼David Guetta「Where Them Girls At (feat. Nicki Minaj & Flo Rida)」
次はこの曲。
今年はゲッタさんの曲をたくさん聴きましたが、
その中でも断トツに好きなのがこの曲です。
独立して1か月が過ぎた5月半ば頃から。
ご相談やご依頼が急増して
毎日がとても忙しくなりました。
弁護士の仕事というのは
基本的に毎日が「戦」だと思っています。
相手方とはもちろんのことですが、
私の場合は弁護士業界の一部にはびこる悪や不正との「戦」とも位置付けています。
日弁連が公表している弁護士の懲戒事例などを見たりすると
本当に驚きがとまりません。
弁護士でもない人間が平気で和解書のチェックなどの
法律事務をする弁護士法違反の行為、
そうした行為を「自分が指示したのだから問題ない」などと考える
弁護士倫理が完全に欠如した自己欺瞞だけがお得意の拝金主義弁護士、
過払金を1社ごとに途中精算しようとしない日弁連の債務整理指針違反の行為、
裁判所から還付された郵券(切手)や訴訟費用という実費を
依頼者に説明せず返還をしない違法行為、
説明していない報酬を最後に請求するこれまた弁護士法違反の行為。
とても残念なことですが、
弁護士業界ではこうしたトラブルが多発しています。
私はこうした不正や悪が大嫌いです。
本当に本当に大嫌いです。
実績という数字を求め、
効率だけを優先してルールや倫理を平気で破るという「大量処理」は、
社会正義を実現すべき弁護士のやることではありません。
私はこうした弁護士業界の一部にはびこる悪を心の底から軽蔑します。
だから自分の事務所では
たとえどんなに事務作業が増えようとも
「きちんとした仕事」をすることにしました。
こうした理念をきっちり実践しながら
急増した案件に取り組むことは本当に大変なことでした。
毎日夜遅くに事務所を出る頃には
頭痛がして足もフラフラになることもとても多かったです。
それでも自分の理念をゆがめることだけは絶対にしたくなかったので、
毎日頑張り倒しました。
そんな日々に
事務所を出て帰宅する際に毎日のように聴いていたのが、
「Where Them Girls At (feat. Nicki Minaj & Flo Rida)」でした。
疲れ果てた脳がこの曲で少しほぐされるようなそんな感じが
とても良かったのです。
▼lecca「ちから」
最後の1曲は、去年の夏にリリースされた曲です。
2011年という年は
自分にとってとても濃密な年であり、
同時にとても成長できた年でした。
これも全ては「独立する」という決断をしたからです。
2011年の年頭。
これ以上いても自分が全く成長できず
自分の能力を全く発揮できない
自分に相応しくない空間との関係をどのようにするかが
大きな課題でした。
自分を歪めてその場に残ることも
選択肢の一つではありました。
その方が「その時点では正解の選択肢」だったのかもしれません。
でも私はやっぱり我慢できませんでした。
自分が全く同調・納得できない価値観が支配する空間で
くだらない愛想笑いをしながら
本当の自分を裏切り続けることが許せなかったのです。
そんな時に独立に向けて
後押ししてくれたのがこの曲です。
以前にも一度書いたことがありましたよね。
音楽というのは不思議なものです。
同じメッセージを直接誰かに言われても
反発を覚えてしまうかもしれないメッセージが
音楽だと普通に自分の中に入ってきてしまいます。
「その時点での正解の選択肢」を捨てて
動き出すことにはやはり勇気が要ることでした。
それでもこの曲の歌詞には
なぜかとても勇気づけられ
そして動き出すことができました。
1月に独立を決意し
2月に独立を告げ
4月に独立するという
通常ではとても考えられない
慌ただしいスケジュールでした。
独立までの過程も必ずしも自分が理想とした
ベストなものではありませんでした。
それでも独立後は一人で日々ベストを尽くしてきました。
ご依頼頂いたみなさまのおかげで
3月までとは比較にならないほど充実した9か月を過ごすことができました。
結果として
「その時点での正解の選択肢」は
完全なる「不正解の選択肢」だったと思います。
何にも成長せずにストレスだけを溜め続けて
去年と同じような年末を迎えている自分を想像するだけで
ゾッとしますからね。
リスクはたくさんありましたが
思い切って独立して
本当に本当に正解だったと今は心の底からそう思います。
自分を環境に合わせようと無理するのではなく
自分に相応しい環境を作り出していく。
そのために一歩踏み出すことの大事さを痛感しましたね。
少しの勇気があれば動くことができ、
動くことができたので日常がとても良い方向に変わったのです。
その意味では
「その時点での正解の選択肢」を選ぼうとするのではなく、
「不正解かもしれないけど選びたい選択肢」を選ぶという
シンプルなことが大事だったのだと思います。
5年先も10年先も
この曲を聴くとそんな当時のことを思い出すのだと思います。
というわけで
2011年はきょうで終わり。
2012年もさらに良い曲と
たくさん出会いたいものですね。
みなさまには
今年1年本当にお世話になりまして
ありがとうございました。
来年も片山総合法律事務所ともどもよろしくお願い致します。
それでは、みなさん良いお年を!
そんな感じです。
ではまたです。