こんばんは。
名古屋は雨の日曜深夜です。
少し前、
というか感覚的には遠い昔になりますが。
勤務弁護士の最後の月、
自分が担当していた依頼者全員に
一人一人、退所のご挨拶の連絡をしました。
「マジですか!?」と
とても若者らしいリアクションをしてくださる方もいらっしゃれば、
「また何かあったら片山先生にお願いしたいので連絡先を教えてください」と
おっしゃって下さった方もいらっしゃいました。
中でも忘れられないのが
電話口で泣きながら「本当にありがとうございました。」と
おっしゃって頂いた方です。
勤務弁護士というのは
非常に微妙なポジションで
自分の名前で事務所を開いているわけでもありませんし、
依頼者の方も相談室に私が入るまで
私が担当になることなど知る由もありません。
仕事の進め方も
今のように自分が全て決められるわけでもありません。
正直とても窮屈な環境でした。
ただ、
私は勤務弁護士時代から
特に依頼者との関係については、
自分の考えを絶対に曲げることはありませんでした。
それは一人の弁護士としてのこだわりでした。
勤務弁護士だからといって
自分の価値観まで捻じ曲げてしまっては、
依頼者に対して責任を持つ弁護士として失格です。
電話口で泣きながら感謝の言葉を
おっしゃって下さった方の件も、
ご本人がとても辛い状況にあったので
少しでも安心していただけるように
とてもこまめに現状を報告しました。
そして、
ご本人のご意向に沿った形で
ご本人の利益が最大化できるような形で
解決に向けて必死に取り組みました。
とても思い出深い方だっただけに
電話を通して私までもらい泣きしそうになってしまったのを
鮮明に覚えています。
4月から自分の事務所を持ち、
全てを自分の考えややり方で進めることができるようになりました。
その基礎にあるのは
勤務弁護士時代に自分を絶対に曲げなかったというこだわりです。
これがあったからこそ、
決してぶれない理念と行動を
開所直後から実践できているのだと思っています。
明日からの1週間も依頼者のために
しっかりと頑張っていきたいと思います。
そんな感じです。
ではまたです。