名古屋駅前の弁護士・片山木歩BLOG

名古屋駅の弁護士片山木歩(愛知県弁護士会所属)のブログ。東大法学部卒・元NHK記者の弁護士が、日常について気の向くままに書いてます。 名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所。

2015年ありがとうございました!


こんばんは。


名古屋駅の弁護士・片山総合法律事務所は、本日25日が年内最終営業日でしたが、午前中から夕方までご相談が相次ぎ、年内最終日ということを忘れてしまうほどの忙しさ。


普段から特に事務所スタッフたちが事務所をとても綺麗にしてくれているので、大掃除とかは全く必要ないのですが、あまりにもいつも通りの1日で、本当にあっという間に過ぎてしまいました。


今年2015年も忙しかったとはいえ、当事務所は、年間の相談件数もたった500件から600件程度の小さな小さな事務所です。
以前にも書いたことがありますが、私は事務所の規模を大きくしようとか、弁護士の頭数を増やそうとか、そんな思いは全くありません。
あくまでも私が対応できる範囲で事務所をやっていこうと思っています。


事務所設立時からの変わらない当事務所のモットーは、「依頼者優先主義」。
これは、よくある中身の無い耳当たりだけの良い営業文句なんかではありません。


弁護士と会ったのは依頼の時の最後の数分だけとか、
依頼後の連絡は全て弁護士以外の事務員から来るとか、
相手方との交渉まで事務局長とかいう無資格者がやっちゃうとか、
そんな近年の大量処理型事務所にありがちな唾棄すべき粗悪な風潮を断固拒絶するという強い思いからのモットーです。


ですので、私の事務所では、依頼者への連絡も全て私が行いますし、当たり前のことですが、相手方との交渉も全て私が行います。
通算の相談件数や訴訟の件数を積み上げることだけが目的の拝金大量処理型事務所とは、考え方からして全く違うのです。


みなさんご存じのとおり、弁護士業界では、以前より爆発的に弁護士が増え、経営面での競争が激しくなっています。
以前よりも弁護士費用を半額くらいに値下げして、必死に集客を図っているような事務所もあるようです。


この風潮、みなさんどう思いますか?
そもそも弁護士費用の値下げというのは、以前のご依頼者の方々に対する裏切りだと思います。
数年前に30%もの成功報酬をとっていたのに、今は17%に値下げしているのをみて、数年前の依頼者の方はどう思うでしょうか?
同じ仕事をして17%が適正だと思うなら、なぜ以前は30%もの暴利をむさぼっていたのでしょうか?
そんな最低限の想像力や判断力すら持ち合わせていないような人間は、弁護士としてというより人としてどうかと思います。


「弁護士費用は安ければ安い方が良い」。
そんな風にお考えになられる方もいらっしゃるかもしれません。


しかし、1件当たりの費用を値下げした場合、事務所経営的には当然件数を増やさなければいけなくなります。
そうすると、当たり前のことですが、1件当たりにかける労力は以前よりも少なくなります。
結果として、「安かろう悪かろう」という弁護士サービスしか提供されなくなってしまうのです。


私は、通算の相談件数を伸ばすことにも、通算の訴訟件数を伸ばすことにも、弁護士の頭数を増やすことにも、事務所の規模の拡大にも、全く興味はありません。
ただただ、一人一人の依頼者の方の案件の、よりベストな解決に全力を傾ける。
そんなシンプルな考えで来年2016年も戦っていきたいと思っています。


こんなこだわりだらけの面倒くさい弁護士が全件担当するという恐ろしい法律事務所ですが、来年も片山総合法律事務所をよろしくお願い致します。


そんな感じです。


ではまたです。

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